安治川隧道
大阪市西区に事務所が移転して、はや半年が経とうとしています。
毎日コロナを気にしながら通勤していますが、この通勤経路に日本でも珍しい箇所があります。それが今日紹介します「安治川隧道」です。
環状線の西九条で降りて、此花区側と西区側の間に安治川があります。
この川を越えるのに利用しているのが、安治川隧道という海底トンネルならぬ川底トンネルです。地上から約17mエレベーターで川底に降りて、約80m少し曲がった地下道を通ります。そして今度は西区側のエレベーターに乗って地上に上がるというなんとも面倒な通勤経路です。
そもそもこの近くには歩いて渡る橋がないというのは不思議だと思いませんか?
調べてみますと、この安治川は戦前可動橋などの橋建設の案もあったらしいのですが、当時頻繁に行き交う運搬船の高さ限界との関係から、全国でも例を見ない川底トンネルが昭和19年に完成したそうです。それから約80年間も利用されているなんて信じられますか?
かつては、人用の他に車両用エレベーターもあったらしいのですが、現在は歩行者、自転車用のみになっています。
ちなみにエレベーターの横には、約90段の階段があります。たまにエレベーターに乗り遅れた時利用しますが、降りる方は苦にならないのですが、上りはまだトライしていません。
総務部 筒井豊樹