「アズキと弥生時代」
ここ最近で一番驚いたニュースがあります。それがアズキの栽培が日本から始まっていたかもしれないというニュースです。
農研機構と台湾大学の研究グループがアズキのゲノム研究をおこなったところ、人類によるアズキの栽培は約1万年前、イネが伝来して稲作が始まったのは約3,000年前とされているので、稲作よりも早い時期からアズキは日本で栽培されていたことが判明しました。
弥生時代のはじまりは稲作のはじまりとされています。稲作開始による定住生活の開始と、イネという長期保管が可能な食物の定期的な入手により、暮らしが大きく変化したことが、縄文時代と弥生時代を区分する大きな理由だと思われます。
今回の発見により、定住生活の開始となるきっかけが稲作ではなくアズキの栽培にあるとしたら、弥生時代の開始時期が大きく書き換わるのでは、と想像し、わくわくした気持ちになります。とはいえ、弥生時代のはじまりについては研究者の間でも諸説あるそうなので、あくまで個人的仮説でしかないのですけれど。
システム担当 十川優香